刀剣のカッコよさ

刀剣のカッコよさ

刀剣のカッコよさ 刀剣のカッコよさには様々な要素があります。
まず刀剣は目的により、いくつかの種類に分かれています。
一般的な長さの太刀や、やや短い脇差(わきざし)、短刀、長めの薙刀(なぎなた)、槍(やり)などがあります。
外見の美しさでは、刃、鍔(つば)、柄(つか)の造りなどあらゆる部分の細工が見どころです。
種類により造りは異なります。
刃では造りのほか、樹木の肌のような模様や光具合、霞のような筋を見ることができます。
刃文と呼ばれる波打つ線も時代による特徴があり、注目です。
彫刻が施されたものもあります。
鍔には銅・鉄・革などの素材が用いられました。
柄は糸で巻いた持ち手の部分です。
刀剣に必須の鞘(さや)も色々な素材で美しく作られました。
蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)を施したものは豪華です。
外見にちなみ、刀剣を造った多くの名工や、時代ごとの特徴にもカッコよさの価値があります。
平安中期以降から始まる歴史には、鎌倉・室町・安土桃山・江戸から現代に至るまで、時代の中でも各部分においても移り変わりがあるのです。
さらに歴史上の人物が使ったものには特上の価値があります。

なぜ刀剣はカッコいい?

なぜ刀剣はカッコいい? 現実の生活ではまず日本刀を手にすることはありません。
今では美術館や博物館などでガラスケース越しに見ることがせいぜいですが、刀剣に対してカッコいいというイメージを持っている人は沢山います。
あまり身近なものではないはずなのにこれはどういうことかというと、テレビのドラマや映画などの影響が大きいでしょう。
戦国時代や江戸時代をテーマにした時代劇はとても人気があり、登場人物たちは腰に差した刀剣を使って敵をバッサバッサと切り伏せていきます。
特に主人公である人物は正義の味方であることが多く、悪者を正義の名のもとに刀で成敗していく様子はわかりやすくて万人が好む物語であり、何十年も続くドラマがいくつもあります。
また、刀剣自体が鉄の塊であるのに叩いて鍛え抜くとギラギラと輝く武器となり、出来の良いものは歴史的な有名人に所有されて箔が付いたり、鍔などの装飾品にも美の粋を集めたようなものが数多く存在する点も人気がある理由です。